NV EFFLORESCENCE
(2014)
2009年がファーストリリースという、スタートからまだ間もない造り手
「マリー・クルタン」。
当主のドミニク・モロー氏は、コート・デ・バールのポリゾという村にある
レコルタン・マニピュラン「ピオロ・ペール・エ・フィス」の5代目、
ローラン・ピオロ氏と結婚してオーブの地にやって来たそうです。
幼少時からいっさい化学物質を受け付けない体質だったというドミニク氏は、
自らシャンパーニュの生産を始める以前から、食事等には家庭菜園の
ビオ野菜を用い、病気はホメオパシーなどで治療していたそうで、
ビオディナミという考え方にはもともと親和性があったということです。
祖母もブドウ栽培家だったというドミニク氏は、ヴィニュロンヌを目指すにあたって
コント・ラフォン、フレデリック・マニャンなども所属するビオディナミ実践団体
「ビオ・リュネール」の会長、ピエール・マッソン氏に直接師事していたとのこと。
さらに結婚後は夫のローラン氏と「ピオロ・ペール・エ・フィス」でワイン造りを
行いながら、ビオディナミの先駆者であるジャン・ピエール・フルーリー氏や、
ベルトラン・ゴートロ氏などと交友を深めてゆきました。
そして2000年には義父となるローラン氏の父が亡くなり、ドミニク氏は
その義父の畑を継承することとなりました。
その畑には、義父が長年のセレクション・マサルを行うことで
選り抜かれた素晴らしいピノ・ノワールの古樹が植えられており、
これがドミニク氏のシャンパーニュ造りにおいて大きなアドバンテージに
なっていると氏は述べています。
こうして非常なポテンシャルを秘めた古樹をビオディナミによって、
育て上げることで、ブドウからさらなる可能性を引き出すことが出来たそうです。
ちなみに「マリー・クルタン」というメゾン名は、農薬や化学肥料をまったく使用せず、
馬による耕作を行っていたという敬愛すべきブドウ栽培家の祖母の名前から
採ったそう。
この「エフロレサンス」は、平均樹齢45年のピノ・ノワール100%で構成され、
すべてをブルゴーニュ樽で発酵・熟成させて造られるブラン・ド・ノワール。
「開花」という意味を持ち、樽発酵に由来するブリオッシュやバニラの
微かな風味が楽しめるという作品です!
https://jizakewine.com/champagne.htm
https://jizakewine.com/champagne.htm