ロンドンのワイン&スピリッツ商 ゴスリング一家は、1806年春1万ポンドの酒類を船に積み、アメリカへ向かいました。途中3ヶ月間もの凪に会い、近くのバミューダ諸島へ一時寄港したのが ラム酒事業の始まりでした。バミューダ諸島は北大西洋に在る英国の海外領土であり、同社は首都ハミルトンに200年—7代続く最大ファミリー企業で、現在も3種類のラム酒を生産しています。 【製法】 製法は二通りあります。一つはさとうきびの搾り汁を煮詰め,砂糖の結晶を分離し,残った母液の糖蜜を水で薄め,これにイーストを加え発酵させ蒸留する。もう一つは,さとうきびの搾り汁をそのまま水で薄め,発酵させ蒸留する方法。蒸留器は旧スペイン領では連続式が多く,単式蒸留器を使うのは旧イギリス領が多い。熟成にはホーロー・タンクや樫樽が使われますが、ゴスリング・ラムの場合、糖蜜を複雑発酵させ, 単式蒸留器で蒸留後, バーボンの古樽で長期熟成します。