2008年の5月2日、世界一のグラッパ職人 ロマーノレヴィさんがイタリア・ピエモンテ州ネイヴェの自宅で急逝しました。享年80歳でした。
高齢のため、ここ2-3年は体調が優れず、トレードマークでもある詩的な手書きラベルを描くことがままならなかったと聞いていましたが、非常に残念ですね。 レヴィさんはイタリアで唯一残るとされる直火式蒸留装置でワイン醸造に使用したブドウの絞りかす「ヴィナッチャ」から蒸留する酒、Grappa グラッパを60年以上に渡って作り続けてきました。 ハーブの使い方など全てがハンドメイドのスローワーク。しかも自分の気に入った人にしか売らないという頑固職人で、全くの非商業的。 そのために一般にはめったに流通しないという稀少なグラッパでした。 レヴィ蒸留所は バルバレスコの小さな村にあり、目の前はブルーノ・ ジャコーザ。 イタリア唯一の直火型の蒸留器を使用し、その燃料にも絞り終えたヴィナチャ(葡萄の絞りかす)を一年間乾燥させたものを使用するというこだわりでした。。 生産量は 1年に平均600Lの樽で15から20樽を蒸留し。 アカシア樽やオーク樽、栗樽で短期から長期に渡り熟成され、 アルコール度数もほぼ49度から55度と様々です。 通常のグラッパよりコクがあり、インパクトあるグラッパです