ファブリッツィオ ニコライーニとその家族によって営まれる彼らのワイナリーは、トスカーナ州の南端グロッセート県のほぼ中央に位置するマッサ マリッティマにある。1986年より、標高200~450mのところにある2.1ヘクタールの畑から始め、現在は3ヘクタールでブドウを栽培。土着品種であるヴェルメンティーノやサンジョヴェーゼ、アリカンテを中心に、土壌やブドウの特性をより自然な形でワインに表現できたらと考えている。当初から一切の化学肥料を使わない有機農法を実践、現在では家畜の飼育・その家畜に与える餌の生産・ワラや残根と家畜の糞尿から完熟堆肥の生産、これらの全てを自分たちでまかなう循環型農法を実践している。ワイン造りでは、野生酵母のみを使用して、木製の開放醗酵槽でのマセレーションと醗酵を行い、春先の樽の移し変え時かボトリング時の2酸化硫黄の添加もごく少量に抑えるなど、温度管理や化学合成物による人為的なコントロールをせずに醸造を行い、年間約10000本を生産。近年ではフランス・アルザスの生産者ジェラール シュレールの現当主ブリュノ氏と親交を深め、栽培・醸造の両面で影響を受けあっている。 Grappa  2000年ヴィンテージより、ヴェネト州の知人の蒸留所ヴィットーリオ カポヴィッラにヴィナッチャを送りグラッパの蒸留を始めた。年間500本と僅かな生産量だが、その澄み切った味わいにブドウの要素を多く感じる。ヴェルメンティーノ・カベルネソーヴィニョン・アリカンテ・サンジョヴェーゼなど様々なブドウの搾りかすを使用。
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