コトー・デュ・レイヨン(蔵出し)1981/ムーラン・トゥシェ
商品説明
かつて弊社インデントで大変な人気を集めた実績のあるロワールの逸品、「ドメーヌ・トゥシェ」の「蔵出し」コトー・デュ・レイヨンのご案内です!美しい自然に恵まれたフランスの中でも、風光明媚なことで有名なロワール地方。その地を流れるロワール河の支流、レイヨン河一帯で造られる芳醇甘口白ワインが「コトー・デュ・レイヨン」です。ロワールの甘口白ワインの中でもトップクラスに位置付けられる極上品ですが、1787年創業、アンジュー地区の最古ドメーヌの一つである「ドメーヌ・トゥシェ」のワイン造りには、特にこだわりが見られます。例えば、コトー・デュ・レイヨンのセパージュはシュナン・ブラン100%とされていますが、トゥシェのワインに使われるシュナン・ブランは熟度が異なる状態のものを4〜5回に分けて綿密な選別を行った上で、手摘みで収穫されます。そして自然酵母を使用した発酵後にボトル詰めされると、最低でも10年間じっくりと寝かせてリリースされるので、よりまろやかで芳醇な味わいが楽しめるのです!なお、こちらの「最低10年熟成」のルールは、第二次大戦中に当主だったジョゼフ・トゥシェ氏が定めたもの。当時、ジョゼフ氏はドイツ軍がドメーヌのセラーからワインを盗むのではないかと危惧しており、その防護策としてセラーの中にニセモノの壁を作って、ドイツ軍が来ても一部のワインしか見つからないよう細工を施したのだそうです。これが功を奏し、実際セラーに来たドイツ軍は、ワインの大部分が隠されていることに気づかなかったのだとか!さて、戦争が終結した後も景気は非常に悪かったため、ジョゼフ氏は自身のコトー・デュ・レイヨンをすぐにはリリースせず、しばらく保管しておきました。そして1950年代になり、再びムーラン・トゥシェのワインを試飲した際、時間の経過によってワインの品質が格段に良くなっていることに気づいたのだそう。そしてこれがきっかけとなり、ドメーヌ・トゥシェの「最低10年熟成」ルールが生まれたのです!現在、トゥシェの広大なカーヴには約70万本にも及ぶストックがあり、中には19世紀もののボトルもあるのだとか。2017年には、経営者一族の希望で「レ・カーヴ・ド・ラ・ロワール」の傘下に入ったドメーヌ・トゥシェですが、これを契機にその価値と歴史を尊重しつつ、さらに発展させることになるであろうと期待されています。繊細でエレガントな表情と、長熟にも堪えられる強いボディーを併せ持った時間と技術の共同作品…今回もお見逃しなく!