AOCカルバドスのニオール・ラ・フォンテーヌ村で作られていたロジャー・ドロネー氏のカルバドス古酒42年。
(同氏は1977年に蒸留を最後にしています。)
その昔、有名なカルバドスのブランドが誕生する以前のこと、フランスのノルマンディー地方では、地元の農家の人々が
自ら育てたリンゴを使ってシードルを作り、移動式蒸留器でそれを蒸留し、自ら樽に入れてそのスピリッツを熟成させていました。そのようにして作られたブランデーは、フルーツ味溢れるものから、気高さを感じさせるほど素朴な味わいまで、年やテロワールによってさまざまな味わいをしていました。
現在は、そのような農家も少なくなり、特に古酒は入手しづらい大変貴重なものになってしまいました。そんな中でも特に貴重な超長期熟成の樽を、幸運にも前回の39年熟成に続き入手することができましたが、これが最後かもしれません。
1974年に収穫したリンゴで1975年に蒸留した原酒を
オーク樽にて42年間も熟成したものを、一切加水すること
なく特注デキャンタに瓶詰めしたものが今回ご紹介するこのボトルです。
リンゴ60%、洋ナシは数種類合わせて40%も使った、
優美で官能的な芳香があふれる絶品カルバドス。
1樽限りの奇跡の1本を、絶対にお見逃しのないように。