たくさんの素晴らしいお酒を扱っていますが、年に一、二度
心躍る珠玉の巡り合いがあります。
長熟古酒が姿を消し、価格の高騰もある中で驚くべきボトルとまた出合うことができました。
27年が好評のドメーヌ・フォルニエから届いたのは46年というカルバドスとしては、ほとんど市場にでてこないような貴重な
古酒。すでにカルバドス生産を止めた生産者が、大事に
ストックしていた二度と出てこないであろう逸品です。
かつてはノルマンディの農家達は、自ら育てたリンゴを移動式蒸留器を使いカルバドスを作っていました。そんな農家も
どんどん廃業していき、ノルマンディのテロワールや真髄を感じさせるカルバドスは、今やほとんど幻と言っていいでしょう。
この珠玉の1本は、フォルニエ氏が薪で火をつけるのに4日もかかったという直火式の蒸留器を使い、1969年に収穫した
リンゴを蒸留したものです。
わずかに作られ、そして長い年月を生き延びてきたこの貴重な古酒がようやく日の目を見る時がきました。
生産数はわずかに161本。
46年という年月以上の価値がある絶対に飲んでおくべき
特別なカルバドスです。