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ポールジロー1998年に一度だけ、ポールジロー氏は幻の「ビオディナミ農法」によってコニャックをつくったことがあります。ジロー氏にとってビオディナミというのは長年興味を引かれていた農法であり、一時期のみ畑の一区画にてこのビオディナミを試したのです。数年間の試行錯誤の後、品質が最高レベルに達したのが1998年のことで、このビンテージのコニャックは2008年と2013年にも販売されました。今回は、現地に残るビオディナミで作られた最後の3樽をボトリングしたもので、これまでで最も長い熟成期間を経たコニャックです。商品名の「リュルティム」とはフランス語で「究極」「最後の」という意味を持っており、この商品をもって、今後ポールジローのビオディナミのリリースは最後になります。ジロー氏が苦労を重ねた「夢の集大成」ともいえるボトル、ぜひお楽しみください!〜店長はポールジロー来日イベントに参加してきました〜今回、ポールジローの来日イベントに参加しまして、ほぼ全ラインナップのコニャックを試飲しました。私がいつもポールジローコニャックを飲んで感じるのは、「エレガント」と「素直さ」です。大手のコニャックとは明らかに異なる 葡萄の果実を感じるような素直な味わい。今回、ポールジロー本人から、生産工程を説明いただいて、その味わいを出すには多大な労力をかけている事を知りました。まず、すべてのぶどうを手摘み収穫している事。ブルゴーニュ・ワインの生産者が葡萄作りに全てをかけると同じように、コニャック生産者のポールジローも、ぶどう作りをしている農家でもあるのです。毎日毎日、葡萄畑に出て、ぶどうを日光から遮る葉を除いたり、選定したり。そんな毎日の農作業の積み重ねで・・こんなにも綺麗な味わいのコニャックが造られている事に驚きました。蒸留酒だからといっても、やはり大切なのは、いかに健全な葡萄か綺麗なジュースをとれるかという事なのです。(その葡萄のジュースの素晴らしさは、ポールジロージュースを飲まれたら一番実感できますよね※2017年はジュースは不作でありません)そんなポールジロー氏だからこそ、ワイン生産者が挑戦する「ビオデナミ農法」にもチャレンジしたのだと思います。除草剤や化学肥料などを使わないだけでなく、月の満ち欠けをも関係するという、とても神秘的な農法であります。今 自然派ワインが盛り上がっていますが、多くの自然派ワインの生産者の多くがビオデナミ農法を採用しています。ポールジロー氏は、理由は知りませんが、わずか数年間だけのビオデナミ農法のチャレンジになりましたが、多くの事を学んだと仰っていました。私としては、大変な労力以上に、特徴を感じるシリーズなので、1区画だけでも続けて欲しかったですが・・・・。是非、ポールジローの集大成ともいえるビオデナミ農法の葡萄で造る コニャック。まさに究極でしょう!今回が最終回ですのでお見逃しなく!店長の試飲コメントポールジローのビオデナミシリーズ。実は、私が最も好きなシリーズです。このビオデナミシリーズは、定番とは少し異なる系譜の香りがします。それが、ビオデナミの葡萄の影響なのか、この樽の個性なのかは不明なのですが、とにかく定番品よりも良い香りがします。定番品がブドウの素直な香りとすると、こちらは少しハーブ系の香りでしょうか・・。フローラルでいて、複雑な香りは、非常に病みつきになります。系統的に近いニュアンスなのは、キュベスペシャル1974かもしれません。でも、樽が違えばここまで違うのか・・というくらい、どちらも違う個性をしています。さて、この「リュルティム」は、前回と同様なのは、特徴的な香りにうっとり。さらに4年熟成して、香りの後に、かなりランシオ系の甘みが出てきていると思いました。最初の頃は、香りメインで、アフターはライトなテイストだっと思うのですが、今回はしっかり甘みもあり・・良いくらいの熟成感となって、まさに飲み頃だと思いました。今回が最後のリリースとのこと・・・たった3樽しか仕込んでなかったので、これは仕方がないですが・・・・この最後のチャンスを是非お見逃しなく!店長も色々 コニャックを飲んできましたが、印象的なコニャックでは3本の指に入ると思います!お勧めです!(キュベスペシャル1974と飲みくらべしても面白いです。)前回、ビオデナミ農。アルコール度数:40%容量:500mlこの商品は箱には入っていません。